【概要を知ろう】簿記を学ぶことは経済的自由への1歩!

皆さん、こんにちは。きんかじゅうです。
皆さんは簿記についてどのくらい知っていますか。
よく、「簿記は必要」と言われます。なぜ、簿記が必要なのでしょうか。
簿記は「IT」「英語」と並び、就職における三種の神器と呼ばれています。
ですが、皆さんの中には、簿記を学ぶ意義が判らない、なぜ必要なのかと言う方もいると思います。

私も最初はそう思いました。
「私は英語と少しのIT知識を活かせれば、就職できる。
数字は誰かが見てくれる。
会社経営をするわけでもない。
自分の家計は家計簿で十分。
簿記なんて言う訳の分からない計算は、身につける必要はあるのか?」

実際問題、私の今の仕事では簿記は必要ではありません。
しかし、最近とても簿記の必要性を感じています。
なぜか。
私が見たかったのは、会社の成績です。そして、経済的自由を得たい。
ちなみに経済的自由とは、「不労所得」が「生活費」を上回る状態のことを指します。

まず、私は自身の所属する会社の経営が気になりました。
私はITヘルプデスクとして働いていますが、所属元の会社はとても小さな会社です。
コロナ禍の中でも成績は悪くないようですが、いつどうなるかはわかりません。
未来はわかりません。
しかし、現在の数字から未来を予測することは可能です。

また、更に別のことを言うと私は「個別株投資」と言うものに興味があります。
個別株投資とは、一つあるいは複数の株式会社の株式を買って、持つことにより配当を得られるという投資です。
もちろん投資した会社の成績が良ければですが。
個別株投資の全てを理解するのは簿記だけでは難しい所もあります。
ですが、全てのベースとなる簿記や財務諸表の見方が分かっていなければ会社の成績の見方は掴めません。
会社の行き先がわかれば、その船に乗るか降りるかの判断はすぐにつくでしょう。
仕事で必要なくとも簿記は身につける価値のあるスキルです。
自分の乗っている船がどのくらい好調か、他の船がどのくらいなのかすぐわかります。
数字は正直な生き物です。

家計簿との違い
家計簿と簿記は似ているようで全く違います。
家計簿は単式簿記と呼ばれ、簿記で扱うのは複式簿記と呼ばれる方法です。

単式簿記と複式簿記はどのように違うのか。
単式簿記は「お金を、何にどのくらい支払ったか」と「収入がいくら、どこからあったのか」を記録するものです。
複式簿記は簡単に言えば「資産と負債と純資産がどのくらいか」が判るようになるものです。
資産は簡単に言うと「自分の持っているモノ」
負債は簡単に言えば「借金」
純資産は簡単に言うと「資産-負債」です。

簿記とは
簿記の全体の流れは下記です。更に下でもう少し解説します。

仕訳とは

仕訳を書くとこのような感じです。
仕訳:現金 100/売上金 100
ここでは「売り上げ」が100円あり、それが「現金」で支払われたことを示しています。
仕訳では、勘定科目が「増えたモノ」を「/」の右側に書き、勘定科目が「減ったモノ」は「/」の左側に書きます。
この「/」をホームポジションと呼ぶこともあります。
ここで重要なのは「/」の右側と左側の数字が一致しているところです。
この仕訳 仕訳:現金 100/売上金 100
で判ることは、「100円現金が増えたけれど、それは100円の売り上げがあったからだ」ということです。

勘定科目とは
先ほどから「勘定科目」と連呼して、何かと思ったかと思います。
「勘定科目」とは簿記で記録する際に使う、世界共通の用語です。

例えば、「PCを1台売った」「印刷用紙を業者から購入した」「給与を払った」。
これを毎回書いていては手間ですし、「だから何なのか、収入なのか出費なのか」と判りにくいです。
そのため共通に使われる言葉、勘定科目が必要になります。
「PCを1台売った」=「売上金」
「印刷用紙を業者から購入した」=「備品消耗品費」
「給与を払った」=「給料」
これであれば、他の人が見てもすぐに何があったか判ります。
「商品Gが購入された」

これが帳簿にかかれていて、それを見た人が「商品G」が何かわからなければその帳簿が合っているのかどうか、判らないですからね。
帳簿とは
仕訳は帳簿の一部です。
帳簿には、主要簿と補助簿があり、一年のもうけ額とその企業にある財産の金額を知るのに必要です。

- 主要簿
主要簿は仕訳帳と総勘定元帳の二つです。
仕訳帳は日々の取引の仕訳を書くもので、そこから総勘定元帳と言う帳簿に書き写します。
この書き写す作業を「転記」と言います。
- 補助簿
補助簿には補助記入簿(現金出納帳や当座預金出納帳、小口現金出納帳など)と補助元帳(商品有高帳、買掛金元帳、売掛金元帳)があります。

試算表とは
試算表とは、勘定科目ごとに集計した表で、勘定科目ごとの資産の動きが判ります。

精算書とは
精算書を作るには下記の作業が必要です。
1. 試算表と修正記入(決算整理仕訳)を写す
2. 試算表と修正記入(決算整理仕訳)の内容から、損益計算書と貸借対照表を作る
この損益計算書と貸借対照表がその企業の成績です。
その見方が判るようになれば、その企業がどのくらい健康的な経営をしているかが判ります。

決算書
損益計算書と貸借対照表、この二つを財務諸表と言います。
この二つにキャッシュフロー計算書を足したものが決算書です。
損益計算書
損益計算書からわかることは、儲けの状況です。P/Lとも呼ばれます。
売上総利益や、営業利益、経常利益、税引き前当期純利益、当期純利益が判ります。
売上総利益は売上高から売上原価を引いたものです。
営業利益は本業での儲けです。
経常利益は本業以外の儲けです。
税引き前当期純利益は税金がひかれる前の利益で、税金計算のベースとなる利益です。
当期分の儲けが当期純利益です。

貸借対照表
貸借対照表からわかることは、財産と借金の状況です。B/Sとも呼ばれます。
どのくらいの資産と負債と純資産があるかが判ります。
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書からわかることは、現金の増減の明細です。
つまり、どのくらいの現金や預金がその企業に残っているかが判ります。

少しボリュームがありますね。これが簿記の概要です。
特に財務諸表(損益計算書と貸借対照表)が解ることが大切だと「金持ち父さん、貧乏父さん」の著者、ロバート・キヨサキは語っています。
それがファイナンシャル・インテリジェンスの一歩だと言います。
どれだけ儲けるのではなく、どれだけお金を自分のものにしておけくことができるか。
(「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント 経済的自由があなたのものになる」ロバート・キヨサキ/シャロン・レクター著、筑摩書房、P.71)
そのお金をどれくらい効果的に働かせることができるか。
そして、それを何世代にわたって続けられるかだ
ファイナンシャル・インテリジェンスを身につけることは経済的自由を得るのに必須だとも言います。
皆さんも経済的自由を得たいなら、簿記から学んでみるのもいいと思います。
以上、きんかじゅうでした。
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