【投資】株主優待は簡単で初心者向け?その難しさを検証!

(2021/02/06 更新)
- 株主優待とは
- 普通の株式保有との違い
- どうやって優待でもらえる商品やサービスからの利益を金額化できるか
- クーポン券や商品券なら簡単にわかる?
- 個人的にはETFの方が今は気になる
皆さん、こんにちは。きんかじゅうです。
皆さんは株主優待と言う投資制度を知っていますか。
私は、株主優待によってお米がもらえた人がいるとか、ある人はAmazonギフト券を何万円分もらえた、などと聞いたことがあります。

私こと、きんかじゅうが「お返しに何かもらえるなら、いい制度だな~。使おうかな…」と雑誌を見ていると、パートナーのDekanaさんが一言。
「良くない制度だね」
それを聞いて、「え?」と私は思いました。
なぜなら株主優待はよく初心者向けであると、情報源に書いてあることが多いからです。
楽天証券の口座を持っている関係で、投資に関するWebサイト「トウシル」をよく見ます。
そこでも「初めての株主優待」など、初心者向けであるかのように、書かれていることが多いです。
桐谷広人さんと言う元・将棋棋士の方がいます。彼は「桐谷さん」と親しまれ、株主優待の達人としてよくメディアに取り上げられています。
私の見る情報源の雑誌やWebサイトでも「桐谷さんおすすめ、初めての株主優待」とよく特集が組まれていました。

しかし、株主優待とは初心者向けの制度なのでしょうか。
Dekanaさんの言う「良くない点」とは、どこにあるのでしょう。
今日は「株主優待」について詳しく考えてみたいと思います。
株主優待とは
「株主優待」とは簡単に言うと株式会社から株式を買い、保有している株式の企業からお返しをもらえるのです。
お返しは該当株式会社の自社商品だったり商品券など様々で、保有している口数によって貰える数量が変わると言うものです。

株主優待を実施している株式会社と、制度を設置していない企業とがあります。
普通の株式保有との違い
普通の株式は、証券会社で購入しますね。この購入により株主になれると言う意味です。
そして株式を保有している時、該当企業の業績が良ければ、株主は配当金をもらえると言う投資制度です。
業績が悪ければ配当金は普通、出ません。
この「業績が悪ければ配当金は普通、出ない」と言う所がポイントです。
普通の株式保有であれば、企業の業績が悪ければ企業は
「株主の皆様、申し訳ございません。業績が悪く、配当金が出せません」
と株主に発表することができます。配当金が減ることを「減配」、全く配当金が出なくなることを「無配当」と言ます。
株主優待を制度として採用していると何が問題なのでしょうか。
それは、業績が悪くても株主優待を止めることが、あまりできない点です。
業績が悪くても株主優待を続けるにはどのように企業はする必要があるのでしょう。
自社の資産を減らしてでも、優待品を確保し株主に贈る必要がありますね。

自社の業績が悪くて、資産を減らして株主にリターンを出さなければいけない状態は、企業の経済状態として健康とはとても言えません。
どうやって優待でもらえる商品やサービスからの利益を金額化できるか
また、株式会社から贈られてくる商品や商品券などはどのようにして「金額化」できるでしょう。
つまり、いくらのモノが株主に送られてくるのかどのようにして分かるのでしょう。
簡単に計算しやすいように数字を簡素にして考えてみましょう。
株式100,000円を保有している時に、4%のリターンがある場合は4,000円の利益ですね。
配当金と共に優待品が送られてくれば単に優待品の分、お得ですよね。例えば、2,000円分のお米とか。
「ただ現物支給より現金支給の方が嬉しいよね」と言うものがパートナーのDekanaさんの意見でした。

「四半期に一回とか、優待品が来るとしてそれは実際いくらなの?いくらの価値があるのか、その場で分からないモノをもらっても、嬉しくない。」
クーポン券や商品券なら簡単にわかる?
「じゃあ、クーポン券や商品券なら、いいのかな?」
例えば、優待品のAmazon商品券のようなものが配当金とは別にもらえるなら金額として認識がしやすいです。
しかし、Dekanaさんの意見はこうでした。
「結局使うのだから一度、商品券やクーポン券にする必要ある?それにAmazonギフト券はAmazonでしか使えない。現金ならどこでも使えるのに…。」
言われてみたらその通りです。配当金だったら、現金でもらえる所です。

リターンをクーポン券や商品券にしてもらう必要性はないですよね。
商品を買うのですから、お金としてもらっても電子マネーとしてもらっても別にいいはず。
現金(や電子マネー)の方が使い勝手が使い勝手が格段にいいのです。
個人的にはETFの方が今は気になる
この話し合いの結果、我が家では「株主優待を使わない」と結論付けました。最終的にはDekanaさんの最後の一言が大きかったです。
「その株主優待の会社が潰れずに利益を5~7%以上で維持して、配当金を確実にくれると言えるなら考えるよ。
S&P500をインデックスにする、VOOとかSPYならそのくらい普通だから。
(SPY、VOOは米国ETFの有名なものです。)
それに、一つの企業に集中投資することはとても危険だよ。
分散できない投資方法は良くない。
その企業の価値が判断できないなら、より危険だよ。
Game Stopの株主優待の株主優待があったらやりたい?
(Game Stop: 2021/01~02にかけ、一般株主の介入により株価が乱高下した株式会社名)
まあ、米国株式市場に株主優待と言う制度は無いけどね…。」

株主優待を設置している企業が安定して5~7%の配当金を出せるのか。
結論は「わからない」です。
S&P500がつぶれることはありませんが、一企業であれば倒産の可能性もあるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
最後に「ETFが気になるね」となった、きんかじゅうでした。
以上です。
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