【失業保険(失業手当)はいくら(金額)支給される?】

(2021/04/01 更新)
失業保険(失業手当)はいくら(金額)支給される?
失業保険(失業手当)はいくら(金額)支給されるのでしょうか。
1日あたりでもらえる失業保険の給付額の日額を「基本手当日額」と言います。「基本手当日額」の出し方は下記の通りです。
基本手当日額=賃金日額(退職前6カ月の賃金合計÷180) × 給付率(50~80%)
- 退職前6か月の賃金を合計する
*社会保険と税金が引かれる前の額、賞与は含まない
- (1)の算出額を180で割り、賃金日額を出す
- (2)の算出額に給付率をかける
*給付率は50〜80%(ただし60〜64歳の方は45〜80%)
(給付率に幅があるのは、賃金の高さによって給付金額に大きく差がつかないようにするためです。)
基本手当金の算出方法は、退職前の賃金を休日を含んだ日数で割って計算します。そこに給付率をかけていくため、退職前の賃金満額より低い給付額となることを覚悟する必要があります。
例えば、年収240万(社会保険料・税金がひかれる前)+賞与なしの場合。給付率80%で計算してみましょう。
税引き前の月収を20万円として、
基本手当日額=20万×6÷180×80%=5,333円(小数点以下切り捨て)
この金額が30日支給されるとすると、
5,333円×30日=159,990円です。
退職前の手取りが18万円ほどだったと仮定すると(20万-{社会保険料+所得税+住民税}=18万と仮定)、月額20,010円下がった状態での支給です。
【基本手当日額の上限額】
ただし、基本手当日額には上限額があります。
30歳未満=6,850円
30歳以上45歳未満=7,605円
45歳以上60歳未満=8,370円
60歳以上65歳未満=7,186円
もともと高給取りで基本手当日額の計算方法で高額の算出になったとしても、上限額以上は支給されません。
30歳で年収360万(社会保険料・税金がひかれる前)+賞与なしの場合。給付率80%で計算してみると下記のようになります。
計算式=30万×6÷180×80%
基本手当日額=8,000円(小数点以下切り捨て)
しかし、「30歳以上45歳未満=7,605円が上限」と言う規定があるため、この場合の30日分の支給額は240,000円ではなく、228,150円となります。
☓=8,000円×30日分=240,000円
〇=7,605円×30日分=228,150円
基本手当日額の上限 | ||
30歳未満 | 6,850円 | |
30歳以上45歳未満 | 7,605円 | |
45歳以上60歳未満 | 8,370円 | |
60歳以上65歳未満 | 7,186円 |
また、「何%の給付率になるのか」は条件があるので、ハローワークでの確認が必要です。
【65歳以上の退職者向け一時金:高年齢求職者給付金】
65歳以上の退職者には一時金(高年齢求職者給付金)が支給されます。
被保険者であった期間により、支給日数分が変わります。
被保険者であった期間1年未満=30日分一括支給
被保険者であった期間1年以上=50日分一括支給
高年齢求職者給付金(65歳以上退職者対象一時金) | ||
被保険者期間 | 1年未満 | 1年以上 |
一括支給額 | 30日分 | 50日分 |
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