【中級者以上のための英文法解説】初歩の初歩?現在形を考える1

この記事でわかること:英語を使う際に、現在形の英文法上の注意点が判る。
中級者~上級者の英語学習者向け
英文法・現在形を2つの記事でお届けする内の1つ目です。
(この記事ではケンブリッジ大学出版の「Advanced Grammar in Use」の内容を基にお届けします)
(2021/02/05 更新)
- 現在形とは
- 1-1. 状態動詞
- 1-2. 精神的な状態動詞
- 2. 行動発信を言い表す動詞
皆さん、こんにちは。きんかじゅうです。

英語を使う時に『時制』を考えて使うことは重要ですね。
時制が合っていないと、内容が合っていたとしても正しく伝わりません。
文法的に正しく話せないと誤解を招いたり、話している相手に「この人は英語が話せない」と思われてしまうこともあります。
ビジネスシーンでは、時制を正しく話せることは最低限の英語レベルです。
ビジネス英語を話したいと思っていても、時制が正しく使えないだけで「この人とは話が通じないから話してもムダ」と思われたりします。
話ができていても、時制が正しく使えていない場合は「この人は知的レベルが低い、一般教養がない」とまで感じられるとネイティブスピーカーは考えているようです。
現在形は英文法上で核となる、最初に学ぶ時制です。
時制が正しく使えているか、一緒に確認してみませんか?
*この記事は英語学習において中級者以上の読者に宛てて書いています

現在形とは
ご存知かと思いますが、現在形とは「今」を表す時制です。
また、「いつもすること」や「状態」なども同じく現在形で表現されます。

E.g., I am a sales person./ You work for a company./ He goes for a walk every day.
いくつかの動詞の中には、現在進行形で使うような場面でも、現在形にしなければならないルールのものもあります。
それが、「状態動詞」、「行動発信を言い表す動詞」のパターンです。
1-1. 状態動詞
状態動詞、英語ですと”state verbs”と言います。

この状態動詞は、英単語の中でも『主語の状態を表す動詞』で、『状態動詞は進行形にはならない』と言うルールです。
例えば、”I like watching YouTube videos” とは言いますが、”I’m liking watching YouTube videos”とは言わないのです。
状態動詞には下記のような英単語があります。
E.g., attract, like, look, love, sound, believe, consist of, doubt, own etc…
ただ、ややこしいですが、状態動詞の中でも進行形を使えるものもあります。
それは下記のような動詞です。
E.g., appear, cost, expect, feel, fit, have, imagine, measure, think, weigh etc…
1-2. 精神的な状態動詞
状態動詞の中でも、精神的な部分に特化している英単語の動詞があります。
英語ですと、”mental state verbs”と呼ばれます。

これら精神的な状態動詞の中では、下記が進行形としても使用できる動詞です。
これら精神的な状態動詞は、基本的には現在形や過去形で使います。
進行形になりにくい精神的な状態動詞は多くあり、それは下記のような例が挙げられます。
E.g., agree, believe, conclude, know, prefer, etc…
しかし、下記は現在進行形や過去進行形でも許容できる動詞です。
E.g., find, realize, regret, think understand, consider, etc…
2. 行動発信を言い表す動詞
下記のような、行動を発信することを言い表している動詞を”performatives” と英語で言います。
これらは主語の行動を言い表し、現在形や過去形で使われます。

“performatives” はwouldやmustなどの『法助動詞』と共に使われることも多いです。
E.g., suggest, request, acknowledge, admit, advise, apologize, beg, confess, congratulate, declare, deny, forbid, guarantee, name, order, permit, predict, promise, fuse, remind, thank, warn, etc…
さらに、下記の”performatives” は否定形で現在進行形や過去進行形を使えます。
E.g., suggest, apologize, deny, promise, etc…

いかがでしたでしょうか。
実は私も、この記事を書き始めるまで「現在形なんて、初歩の初歩でしょ」と高をくくっていたのですが、調べてみると現在形も奥が深い!
状態動詞は知っていましたが、意外と進行形で使いがちだったりします。気をつけなければと改めて思いました。
これからも英語の文法の解説情報など、色々なトピックを上げていきたいと思います。
以上、きんかじゅうでした。
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