【レビュー】This is it : King of pop music を振り返る

(2021/01/25 更新)
この記事を読むのに向いている方:
マイケル・ジャクソンのドキュメンタリー「This Is It」について知りたい方。
マイケル・ジャクソンの音楽に浸りたい方。
10年位前の映像から新しい発見をしたい方。

皆さん、こんにちは。きんかじゅうです。
皆さんは映画やドラマと言った映像資料から英語学習をしますか。
私は、ドキュメンタリーをよく観て楽しみながら英語学習を進めています。
知らない英単語に行き当ったり、知っている英単語のはずなのに思い出せない状況に陥ったり、この文脈でこの熟語を使うのかと膝を打ったりします。
英語学習を映像資料からする際に、必要なものがあります。
英語音声、英語字幕、日本語字幕です。この3つが揃っていると学習を進める際に比較的理解しやすいです。

最初、英語字幕で観てその後日本語字幕で観て理解を深めたり、逆に日本語字幕で内容を掴んでから英語字幕で言い回しを確かめたりできます。
全てが揃っていなくても良いレベルの映像もありますが、基本的にこの3つがあるとやりやすいと思います。
しばらく前に、英語を学ぶ30代にはドキュメンタリーがおすすめと言う記事を書きましたが、そもそも、どのドキュメンタリーが良いのか迷われる方もいたと思います。
そこで今回はなにを観るか迷っている方にも、このようなオプションがあるとお知らせしようと思い記事をポストします。
今回は、英語音声と英語字幕、日本語字幕のあるドキュメンタリーとして学びやすいと思う「This is it」をレビューします。2021/01/25 現在、Netflixで観られます。

皆さんはキング・オブ・ポップと言えば誰を想像しますか。
私はキング・オブ・ポップ=マイケル・ジャクソンなのですが、実際はあまり曲を覚えていなかったり、彼自身はトラブル・セレブリティのイメージが強いです。
しかし、このドキュメンタリーを観ることによって彼のプロとしての姿勢や人間性を垣間見えます。
子供の頃はあまり知らなかった彼自身の個性に触れられる、貴重な2時間となったので、その内容をシェアしたいと思います。

キング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンの死から何年経つだろう。
おそらく彼の存在は何十年経っても色褪せることなく語り継がれていかれるのだろう。
このドキュメンタリーを観て、より強くそう思った。
ドキュメンタリーは、コンサートリハーサル映像であり、始めの曲は「Wanna Be Startin’ Somethin’」だ。
観ていると、まるで一緒にリハしているような不思議な気分になる。

「Jam」
「They Don’t Care About Us」
「Earth song」
「Smooth Criminal」
と続き、マイケル・ジャクソンの音楽へのプライドと誇りが観えてくる。
彼の舞台裏での厳しくも正確無比な指示と感覚が感じられ、クリエイティビティの創造性と完璧主義が相反する。
その相反する方向性を違和感なくまとめているのが天才と言われた所以だろう。

「The Way You Make Me Feel」の後でJackson five時代の名曲を歌い、その時にはイヤーマイクに慣れることができずにいらつくマイケルから、新しい技術に追いつくのに必死だった彼の姿も垣間見える。
「I’ll Be There」
「Can‘t stop loving you」
この2曲では、柔らかい慈愛に満ちた歌声で周りを魅了する。
そこでは、リハーサルの裏側から彼の本心を覗いているような感覚に陥る。
だが、アドリブで掛け合いをして気持ちよく歌っていると思ったらそのあとで「フルボイスで歌わせないで」と文句を言うとは思わなかった。
プロとして声を保護したいのであろうが、少し自分で歌っておいて子供っぽいと言う意外な発見である。

日本では一番有名と言ってもいい、「スリラー」では3Dでの撮影や特殊な効果で観客を楽しませようと試行錯誤している。
個人的にはスリラーは名曲なので無理に新しいテイストをつけなくても素晴らしい曲だと思う。
コンサート当時付けた3D映像は今では古臭く感じるが、曲自体は廃れていない。
そして、ダンスは秀逸である。

「Beat It」では曲ももちろんだが、このThis Is Itコンサートのためにコンテストを勝ち抜いた精鋭のダンサーたちの美しい踊りに魅了される。
ダンサーたちのマイケルへの崇拝とマイケルの彼らへの気持ちに応えようという姿勢が感じられ、『絆』と言うものがあるのならこれだと感じる。
マイケルは命を燃やして後続の彼らに何かを残そうと、何かを伝えようと懸命だった。
「Black or White」の前にバンドメンバーがマイケルをどう思うかと言う一場面があった。
そこでは皆が一様にマイケルの圧倒的な存在感を語り、同時に謙虚でパワフルなことを教えてくれる。

曲の最後のギターソロを弾く女性ギタリストにアドバイスをしているが、そのアドバイス力やフレンドリーな所、「僕も傍にいるから」と優しく後押しする姿は世紀の大スターのものとは思えない親しみやすさがあった。
「Earth Song」では自然破壊に対する警鐘を鳴らし、「Billie Jean」では芸術性抜群のダンスで周りを魅了した。
コンサートの総監督が「ロックの教会」とコンサートを指したが、総監督にとってはマイケルが神だったのかもしれない。
偉大という言葉で片づけるにはあまりに衝撃的な生涯だった。

コンサートクルーとの円陣で、マイケルはコンサートでは「未知で未体験の世界をファンに提供し、愛で世界を満たす。」と言っていた。
それが彼の願いで、コンサートの目的だったのだろう。
マイケル・ジャクソンと言う才能に鎮魂の祈りを。

いかがでしたか。これは私個人の感想なので、この「This Is It」を観た人にはそれぞれの感想があると思います。
もし観た方がいましたら、コメント欄で意見を共有してくださると嬉しいです。
きんかじゅうでした。以上です。
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